※「自己治癒クリヤー」「自己治癒」はナトコ株式会社の登録商標です
『自己治癒®クリヤー』は、ナトコの持つ「ポリマーアロイ技術」によって生まれた自己修復型塗料です。 これは、付いた傷が「自然に修復する」という、今までにない特長を持たせた製品です。
では、どうやって傷が「自然に修復する」のでしょうか? 企業秘密を漏らさない程度に、そのヒミツに迫ってみたいと思います。
傷を修復するとは?日用品で最も多く見られる傷は、物と物が擦れあってできる「スクラッチ傷(引っ掻き傷)」と何かにぶつけた時の「打痕傷」でしょう。 打痕傷は、傷としてのダメージは大きいですが、落とさないようにする等、注意していればある程度は防ぐことが出来ます。しかし、カバンや衣類のポケットなどへの出し入れの際に付けられる様々なスクラッチ傷は、頻度も高い上に防ぎにくいものです。 そんな日常生活で付けられる傷を、自己治癒クリヤー®は2つの工夫で修復します。
『自己治癒®クリヤー』塗装面は表面を平滑に保ちつつ、滑りやすく設計する事で与えられる衝撃そのものを逃しています。そうすることで傷つきにくく、ついたとしても小さな傷に留めることが出来ます。
『自己治癒®クリヤー』は、もともと傷が付きにくいように設計していますが、それでもついてしまった傷には修復効果が働きます。
内部の化学的な構造が「バネ」のようになっているため、与えられた衝撃を柔らかに受け止めてはね返し、傷が元通りになります。
言葉にしてみると、「柔らかくて、ツルツルの塗膜かな」と思いますが、それだけではありません。 単純に柔らかくするだけでは十分な強度を保つ事が出来ませんし、無理に強度を上げようとするとバランスが崩れて修復性がなくなるからです。 高分子材料は、それぞれが特長的な性能を持っていますが、平滑性と柔軟性のような複数の特長を効率よく発揮させるためには、単なる重合技術を超えた「ポリマーアロイ技術」が必要になります。